入試古文に挑む前に!「ステップアップノート30 古典文法トレーニング」の使い方
勉強法
2019.06.22
目次
ステップアップノート30 古典文法トレーニングって?
ステップアップノート30 古典文法トレーニングは河合塾傘下の河合出版さんが出版している参考書。
このブログを読んでくれている人なら、どこかで聞いたことのあるような名前だと思う。
そう、ステップアップノート 古典文法基礎ドリルの姉妹本だ。
なので、基礎から丁寧に古文をやっていきたいという人は、まず基礎ドリルを何周かやってから取り組むのがいいだろう。
内容は?
トレーニングとついているくらいなので、基礎ドリルに比べて、練習問題のレベルが上がっている。
基本的な構成は以下。
各章ごとにポイントが簡潔にまとめてあり、それに対応する確認ドリルと練習問題がある。
構成はシンプルなので使い方に迷うことはあまりないだろう。
難易度は?
本書の「はじめに」にも書いてあるが、基礎ドリルの「練習ドリル」とトレーニングの「確認ドリル」が同じくらいのレベルになっている。
練習問題は短いとはいえ、入試で問われる形式(記述含む)になっているので、初学者がいきなり取り組むと少ししんどいかもしれない。
とはいえ、入試で古文を使う必要があるなら、いつかは文章題を解かなければならない。
本格的な入試対策に入る前の腕試しと思って取り組んでほしい。
分量は?
導入 |
1 古典文法 事始メ |
動詞 |
2 動詞(一) 3 動詞(二) |
形容詞・形容動詞 |
4 形容詞 5 形容動詞 |
助動詞 |
6 助動詞入門 7 助動詞(一)「き」「けり」 8 助動詞(二)「つ」「ぬ」 9 助動詞(三)「ず」 10 助動詞(四)「たり」「り」 11 助動詞(五)「る」「らる」 12 助動詞(六)「す」「さす」「しむ」 13 助動詞(七)「む」「むず」「じ」 14 助動詞(八)「らむ」「けむ」 15 助動詞(九)「べし」「まじ」 16 助動詞(十)「なり」「なり」 17 助動詞(十一)「めり」「らし」・音便 18 助動詞(十二)「まし」「まほし」 |
助詞 |
19 助詞(一)格助詞 20 助詞(二)接続助詞 21 助詞(三)副助詞 22 助詞(四)係助詞 23 助詞(五)終助詞 |
敬語 |
24 敬語 25 敬語法 |
識別 |
26 「ぬ(ね)」の識別 27 「る・れ」の識別 28 「なり」の識別 29 「なむ」の識別 30 「に」の識別 |
全部で30章!
構成は基礎ドリルと同じだ。
こういう構成は非常に使いやすく、指示もしやすいので、非常にありがたい。
文トレライターズのみなさん!ありがとう!
1日1章とすれば、平日だけやっても6週で完成する。
実際は、2章ずつとか3章ずつ進むことも可能なので、もっと早く終わるだろう。
どんな場合に使うの?
1、2年生の場合
授業で古典文法をきちんとやっているのであれば、問題演習に使うといいだろう。
他教科もあるので、古文のヘビーな演習問題を解く暇がないという人もこれくらいの分量なんとかなるだろう。
授業がさっぱりわからん!というのであれば、まずは古典文法基礎ドリルをやってから、本書に取り組むようにしよう。
受験生(文系)の場合
文系であれば、すでにこのくらいのレベルは問題なく解けるかもしれない。
レベルチェック程度にまず練習問題を解いてみて、できそうならそこだけサクサクといて、次のレベルに進もう。
もしさっぱりだというなら、古典文法基礎ドリルに戻って基礎からやり直そう。
ここで注意しておきたいのが、わからない理由だ。
文法がわかっていたとしても、単語がさっぱりわからないのであれば、まず問題は解けない。
単語が原因なら、きちんと単語を覚えるようにしよう。
古文は現代人の僕たちにとっては外国語と同じなので、なんとなく読めそうだからといって単語をおろそかにしないこと!
受験生(理系)の場合
理系の場合、古文に手が回らない人もいるだろう。
ぶっちゃけた話をすると、センターは現代文で乗り切ろうとする輩もいるくらいだ。
合格最低点と比較する必要があるが、他の科目をやったほうがコスパがいいのも事実。
であれば、本書は余裕がある時(GWなど)にさっと演習するのに使うのがいいだろう。
もっと効率的に基礎の復習をするなら、古典文法基礎ドリルの方がやりやすいと思う。
使い方
実際にどう使っていくのか確認しておこう。
前提条件として、基礎的な内容はできているとして…
いきなり練習問題からスタート
まずはレベルチェックもかねて、いきなり問題を解いてみよう。
完璧に理解できるのであれば、無理にこの問題集を使う必要はない。
できなくても問題はないので、時間を決めてテストのつもりで解いてみよう。
解説はしっかり読む
解説は正解した問題も含めてきちんと目を通しておこう。
また、解説には全文訳も載っているので、本文と照らし合わせてしっかり読んでおくこと。
ポイントをチェック
練習問題で重要なポイントが全て問われているわけではない。
復習もかねてポイントには目を通しておこう。
その際、完璧に理解できてるなら問題ないが、もし忘れている事項があれば、確認ドリルで復習しておくと、記憶の定着がよくなるのでおすすめだ。
まとめ
今回は「ステップアップノート30 古典文法トレーニング」について解説した。
基礎ドリルと基本構成は同じなので、ステップアップしてきた人なら使いやすいはず。
難易度としても、基礎と入試問題の間くらいなので、いきなり入試問題ははちょっと…という人は間に本書を挟んでみるといいだろう。
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