対策法がわからない… 現代文ってどんな科目? | 淀川区 個別指導塾 淀川区三国の個別指導ならプレスト

対策法がわからない… 現代文ってどんな科目?

勉強法

2019.02.06

現代文ってどんな科目?

現代文は入試なんかの試験範囲では「近代以降の文章」と表記されたりするが、ざっくりいうとフツーの文章を読む力を測る科目。

特徴として、普段触れている日本語で書かれているので、問題文自体が読めないことはない、ということがあげられる。

実はこの「読めないことはない」というのがかなり曲者で、そもそも読めるとはどういうことかわかっていないと、大変なことになる。

日本語が読めるってどういうこと?

少々小難しいことが書いてあっても、音に出して読む、つまり「音読」はできると思う。(漢字が読めないということは多々あるかもしれないが…)

ただ、文意まで読めるかというと、かなり怪しいところがある。

「ほっといて!」と言われて、本当に放置したらどうなるかは大概予想はつく。

つまりそういうことだ。

人間が相手の場合は空気を読めばいいが、問題文からは読み取りにくい。

しかし、ありがたいことに現代文の本文はそこそこ長い。

本文にはたくさんの文が出てくる。

それぞれの文の意味を正確に読み取り、それらをつなぎ合わせて文意を読み取ることができる。

それが日本語が読めるということだ。

現代文の攻略法

まずは速読力をつけろ!

まず一般論として、絶対にやらなければならないことがある。

それは、読むスピードをあげること!

とにかく文章を読むスピードが遅い人が多い!

センター程度の文章を読むのに20分もかかってたらそりゃ時間内に終わりませんよ…

まずは読むスピードをあげること。

速読力はすぐに上がるものではないので、日々トレーニングあるのみ。

とりあえず多読

よくある「1ページ1秒で!」とかいう速読スキルはいらないので、まずは文章を読むことに対する抵抗感をなくすことから始めよう。

動画しか見ないという人はまず漫画を読んでみればいいし、漫画は読んでるという人はラノベあたりを読んでみるといいだろう。

ラノベと試験問題はわけが違うという人がいるが、文章を読むスピードに関しては関係ない。

実際、僕は一般小説なんかほとんど読んでなかったが、ラノベであればアホほど読んでいたので、評論文を含め現代文で時間が足らなかったことなど一度もない。

とにかく読む量を増やせばある程度は早く読めるようになる。

僕の現代文の先生は「若いうちは多読だよ。歳をとってそれだとバカだけどね」といっていた。

これにはもう一つ意味があって、それについては後述するが、多読は本当に大事。

なんでもいいのでとにかく活字に触れるようにしよう。

多読で知識を増やせ!

現代文には知識は必要ないと思っているならそれは大間違い。

確かに本文をきちんと読み込めば内容一致の問題は解ける。

しかも、傍線部の周辺を読むだけでサクッと解ける問題もある。

が、現代文をテクニックだけで解くのはどうなんだろうと僕は思う。

この件について書き出すとこの記事が終わらなくなるので、こちらに別記事をあげる。

ただ、問題を解くことに焦点をあてて考えても、語彙力は需要。

パラダイムいう単語がわからない人がパラダイム・シフトについて書かれた文章を読み切れるとは思えない。

文章は大きな流れがあって、これがいわゆる「筆者の言いたいこと」なわけだが、キーワードがわかっていればここが素早く理解できるというメリットがある。

何がキーワードになるかわからないが、多読をすることでヒットする確率はあげられる。

入試に絞って言えば、とにかく過去問研究をすること。

そして丁寧にテーマを見ていけば、なんだかんだでよく似た話ばかりしていることがわかると思う。

これが多読のもう一つのメリット。

多読をしていると、いろんな人が同じようなテーマについて言及しているので、あるテーマに対しての一般論のようなものが見えてくる。

もちろん反対論もあるが、そのテーマの立ち位置がどんなものかわかるのは非常に重要。

先生の言っていたのはこういうこと。

ちなみに、歳取ってから多読するのはバカというのは、若い頃に多読をしている人なら、そんな一般論は知ってて当たり前だし、読んだ本の中に自分にとってのバイブルがあるから多読する必要はないということ。

さらに多読するメリットとして、最近僕が思うのは、ぱらぱら見るだけで一般論しか書いてないなとかがわかるので、自分の知見を広げられる、変わった視点の良書をピックアップして読めるスキルが身に付くということ。

いろいろなメリットがあるので多読はおすすめ。

論理展開のパターンを理解しろ!

テーマがわかってしまえば、だいたい落ちが見えてくる。

もちろん一般論とは異なる考え方が示される場合もあるが、その場合は一般論との違いがそのまま問題になるので逆にちょろい。

ここで考えておきたいのは、なぜあんなに文章が長いのかということ。

例えば、「現代文は重要である」というテーマで話をするとき、圧倒的なカリスマ性を持った人がいうのであれば、「現代文は重要!」で終わりでいい。

ただこんなことができる人は滅多にいない。

そこで、読者に納得してもらうために、結論や主張に肉付けをしている。

この肉付の仕方こそが「論理展開のパターン」

これはパターン化できるので、別の記事にまとめておこうと思う。

考え方の型というのは大事で、基礎となる型があるから、そこを基準に思考できるのである。

きちんと論理展開のパターンをおさえるようにしよう。

論理展開のパターンを理解するためのトレーニング

具体的にどうトレーニングするのか?ということだが、これは「要約」が非常に有効。

文章というのはとにかく贅肉だらけのメタボ体型。

そこで捌きやすくするために、まずは段落ごとに解体しよう。

そしてその段落ごとの重要な部分をぬきだす。

このとき重要なのは、必ず自分の言葉で言い直すこと。

つまり、この段落で言いたいことは?ということを常に意識しよう。

各段落の要旨がわかれば、今度はそれを並べてみる。

するとすっきりと構造が見えてくるはずだ。

Aという事象はBという実例があって、Cという反例はあるものの、それを踏まえて考えるとDという結論に至る。

たった1文だが、現代文の本文程度であればこのくらいまで圧縮できる場合もある。

この作業を実際に解いた問題で行おう。

大筋があっているなら、これだけである程度問題は解けるはず。

あっているか不安なら先生に見てもらおう。

「要約したんですけど、あってますか?」と聞けば大抵見てくれるはずだ。

本文に書いてあることを最優先せよ!

最後に現代文を攻略する上で、最も重要なのは、本文に書いてあることをそのまま理解するということ。

例えば、「人を殺してもいい」というのが筆者の主張だった場合どうするか?

本文の要旨を答えよ、と問われれば、それはもう「人を殺してもいい」と答えるしかない。

主張に納得がいくか、いかないかはこの際重要ではない。

どんな主張であれ、それなりの論理展開をしているので、その構造を読み取ることを重視して問題演習を行うことこそ重要。

ある程度知識量が増えてくると固定観念ができてしまうのだが、それはそれとして、自身の主張をどう違うか?と考える。

自分が違和感を持つところは問題の作成者も違和感を持っているはず。

だからこそ、その違和感は問題として出題される。

それが出題者の意図を読むということだ。

まとめ

現代文を攻略するために必要なことをまとめてみた。

まず大事なことは、とにかく多読して速読力をつけること。

最初は漫画でもいいから、とにかくたくさん文章を読む。

そして、現代文でよく出てくる用語をおさえておく。

用語がわかってくれば文章のテーマが見えてくるので、文章の要旨を理解する。

その際、論理展開のパターンを理解するために要約を行おう。

最後に本文に即して自分の考えとどう違うかを冷静に分析しよう。

かなり面倒だが、ただ問題を解いて、選択肢の不適切な部分に線を引くだけの勉強法よりよっぽど効果がある。

テクニックだけでどうにかしようとしがちだが、急がば回れで一度試してみてほしい。

補足:漢字や用語、文学史について

僕は、「知らないものは知らないで、その都度調べたらええやん。」と考えている。

「漢字は読めさえすれば、あとは予測変換がやってくれるし書き取りはよくね?」と思っている。

「文学史とか本当に知識だけだやし、まぁ文学部に行くんならね?」と思ってたりもする。

だから普段の学習ではそんなに重要視することではない、と言っている。

が、残念ながらテストでは出るんです。

ということで、まずは過去問をチェックしよう。

過去問で出題されているなら、2、3年分の過去問をそこだけ解いてみて、傾向を把握(基礎的なものか、かなりマニアックなものか)

それができたら出そうなところを徹底的に覚えきろう。

半分ヤマカンだが、やらないよりマシ。

こんなことをいうと熱心な先生には怒られてしまうが、僕は長期的に考えてコスパがいい勉強をすべきだと思っているので、ただの暗記かつ配点が低いものに莫大な時間を費やすのはあまりおすすめしない。

もちろん時間に余裕がある人はやったらいいと思いますが、まずは配点も大きく、後にスキルとして役立つ内容把握の力をつける方が先だと思う。

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